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万願寺



現代は飽食の時代、心や体の飢饉状態に対し警告の言葉を発している。


 万願寺(山号は東照山)は宮若市四郎丸万願寺(右図マピオンより)にあります。HP担当者は、尋ね尋ねて漸く辿り着きました。
 最初は、お寺の形さえ無いものと思っていましたが、下写真のように、小さいけれども御堂(薬師堂:十二神将像を奉祀)があり感激しました。
 この寺は、当初、右地図の左のほうの上有木との境の田中に所在していたとそうです。

 さて、私は、この寺のすぐ右裏の1基の石塔に出会うために訪れました。


万願寺の全景


 上写真の右奥に右写真の高さ1m余の石塔があります。
 表に「一字一石餓死供養塔」とあります。一字一石?どんな意味でしょうか?わかりません。
 しかし「餓死供養」に言葉にならない気持になりました。

供養塔正面

供養塔左側面

 上写真の石塔の左側面(左写真)に「稲梁不實枯香菌享保十七年壬子年 嘻至癸丑民大死為仲供養??天」とありました。??の部分は、私の力では読みとれません。

 意味はよく分からない部分もありますが、享保17年(西暦1732年)の享保大飢饉で亡くなった人々を供養するために、塔の側面に享保20年(1735)旧笠松村の五箇村が建てた塔(下写真参照)と記されています。

 これはただ供養する為だけの塔でなく、未来の人々に向かって、食料不足の恐ろしさと、その対策を常々行うことを喚起したメッセージととらえるべきでしょう。

 しかし、現在はどうでしょうか。食料自給率40%、つまり食料外国依存率60%!
 そのような状況にありながら、飽食時代、農業の疲弊、農村の崩壊、食生活の乱れ、メタボリック症候群に表される成人病の蔓延、青少年の病気やキレなどの多発。明らかに食の負の影響と思われる現象・・・。豊かさの中に、心や体の中は飢饉状態が続いているのではないでしょう。

 この供養塔の祈りを感じます。

 以上 小方良臣氏からのご教授を参考

右側面

左側面