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地震対策緊急情報

福岡西方沖を震源とする地震が続いています。

  その折、土木工学、自然災害研究等で造詣の深い澤田憲孝氏から、

西山活断層等の活断層、地層・地質などを踏まえながら、

犬鳴川流域の若宮町(現宮若市)での被害状況を地図上にプロットすることによって

判明した今後の地震への対策等の情報を頂きました。

ここに緊急に提示します。 本HP担当者

緊急情報 

福岡西方沖地震と犬鳴川流域


澤田憲孝(電話Fax 0949-32-8470)     平成17年4月19日作成)
1 被害届け  旧若宮町件数 161件    旧宮田町不明(数十件?)
2 判明している事
  2−1 若宮と宮田の地質の不連続性。距離的に離れていて、宮田の被害は若宮に比し少ないと推察される。
  2−2 断層は西山断層・警固断層だけでなく、数多くの断層が存在する。
       活断層以外にかつて断層として不安定な地質を生んだ断層跡が沢山存在する。(国土保全図の土地保全図参照)
  2−3 若宮の地質は複雑である。急峻な山々・深い渓流・断層線・断層崖が多い。又広い風化花崗岩の分布。中心部は扇状地沖積地。但し中央部の洪積台地は比較的安定している。
3 今回の被害地分布(分布図略)・・・・これより判明すること
  3−1 町中心部の被害は沖積地特有のものである。今回は瓦部分の損壊・塀のひび割れ・井戸水の濁り等であったが、砂地の上の地質を考えると液状化現象が起きても不思議ではない。
  3−2 脇田―湯原―下―金生―向田―原田のラインは崖等の連なり。風化花崗岩地帯。これにかつての断層線の重なっている所に被害が多発している。
  3−3 若宮北部の被害地の多くがかつての断層ライン上にある。例えば桐の木川の被害部分は急峻な渓流で県指定砂防危険渓流地帯であり、またかつての断層線の部分である。
4 今回の地震から学ぶ事 但し犬鳴川流域に限定
  4−1 断層・断層崖はどこにでも存在する。4−2風化花崗岩に注意。
  4−3 崖付近の大木に注意。地震・風等の揺れその隙間に雨水が入り
      家等に被害を及ぼす。
  4−4 から積みの石垣に注意。農村部の石垣の多くがこれに該当します。
  4−5 鉄筋の入っていないブロック塀に注意。
  4−6 古い木造建物に注意。
  4−7 古い軒先に注意。
  4−8 インターネットの土地保全図を見ること
  4−9 沖積地の建物の基礎は全面コンクリート基礎が望ましい。
  4−10 切り土・盛り土の所の盛り土に注意。
  4−11 宅地の排水に注意。排水溝は梅雨前には必ず清掃すること。
◎ 犬鳴川流域の基本的問題は、洪水対策・土石流災害・崖崩れ・地滑り+風化花崗岩・断層線・断層崖・沖積地・昔造られた石積の崖・渓流等

宮若市平成16年6月23日等災害調査 澤田憲孝
          (問い合わせ先 32−8470)
番号 発生日時      
1
 
如来田・大道溜め池 11,6
 
法面崩壊、大道堤崩壊
 
県道開削による法面崩壊、土石・堤に流れだし、堤崩壊。地元呼称ボク流出。
2



 
旧犬鳴トンネル奥250m左岸等。2ヶ所。

 
14,9
台風


 
14年台風、左岸山地崩壊b60m×高さ25m166月梅雨で倒木渓流道路等塞ぐ。
 
植林した杉40年物が、台風により木の頭より川の方に落下、土石流の恐れあり、県等に16,6連絡。現地調査。
16,6,23梅雨で渓流・道路塞ぐ、西島・波止・澤田で道路部分材木撤去。
3
 
金生
 
16,6,23,
 
休耕田崩壊、宅地近くまで流れ出す。 休耕田の管理不充分。排水路なし。又一部排水路清掃不十分と推測。
4
 
原の前の奥
2ヶ所
16,6,23
 
道路法面崩壊
 
法面崩壊。排水路不備?。排水路は費用上の問題。
5

 
力丸ダム西原宅裏山
 
11,6

 
県道より法面崩壊・家の中まで土石流れ込む
 
時間雨量100mm異常降雨及び県道の排水溝清掃不良により、排水が法面に流れ出し、法面崩壊を引き起こす。
6


 
黒目橋左岸


 
11,


 
左岸一部崩壊、県道通行止め。

 
洪水で、元々流積不足。河川管理問題あり。
(河川内木等16,6ボランティアで撤去。16623もう少しで溢水)
7

 
犬鳴川犬鳴大橋右岸200m下流 11

 
右岸法面崩壊しだす。

 
水位上昇に伴う浸透による法面崩壊。
修理終了。
8


 
若宮町中心部・福丸と犬鳴川の間
 
11,


 
町中心部~犬鳴川左岸水田等浸水。

 
豪雨により、犬鳴川の水位上昇、町部より犬鳴川の水位高く、町部の排水不良状況となる。浸水水位1mを越える
9

 
向田・宝満田川と犬鳴川の合流点 16,6,23

 
向田の犬鳴川右岸の浸水・排水不良。
 
大雨で犬鳴川の水位上昇に伴い、内水排除不良および犬鳴川の逆流浸水。大雨のたびに浸かる。
10



 
龍徳の六ヶ岳の麓・山付。

 
16,6,23



 
六ヶ岳山麓・山付宅地



 
豪雨により山地法面崩壊、隣地数年前法面崩壊で被害→法面工事。当地も法面ひび割れ等で工事申請中に被災。法面に山地の流水浸透・崩壊につながる
11
 
里・高速道の横。 16,6,23
 
高速横田畑。耕地整理工事直後。 法面崩壊。工事約1ヶ月直後で法面養生不充分及び排水工不充分と推測
12


 
野中明専寺入り口

 
16,6,23


 
渓流右岸で山地を削り法面とする、法面崩壊。

 
法面崩壊。上の道有るも、草刈等された形跡なし、上の排水が法面の下部に浸透崩壊をおこす。写真より水みちわかる。
13

 
馬口キャンプ駐車場上の林道 16,6,23

 
山地排水の排水路が不十分で、林道を削り、水みちとなる。 山地排水路林道排水路未完成。毎年同じ被害をおこしている。
 
14
 

 
16,6,23
 
水田の法面崩壊
 
水田の法面崩壊。どの位置が崩壊しても不思議ではないと推測。
15
 
平山草場境
 
16,6,23
 
県道法面崩壊。県道より若宮園入り口部分。 県道の法面崩壊。排水路ない。排水路施工は費用上の問題。
16
 
大谷の西・山付。 16,6,23
 
裏山崩落。流水家裏の全面をながれる。 家裏排水路不十分。
 
17
 
入江
 
16,6,23
 
水田法面崩壊。耕地整理後2 耕地整理後2年、埋め立て部分の一番端の部分。
18
 
入江の奥の方・2ヶ所 16,6,23
 
水田法面崩壊。耕地整理後3年。 耕地整理。埋め立て部分の一番端の部分。排水方法の問題・農家指摘。
19


 
安河内の砂防ダムの下

 
16,6,23


 
水田法面崩壊。(上に山地崩壊跡・付近に法面すべりの跡多い)
 
水田埋め立ての一番端の部分。埋め立て後十年以上経過している。地形地質(マサ土)の問題あり。この付近一帯法面崩壊等の跡が数多く見られる。
20
 
水原九州陶器 16,6,23
 
工場・法面崩壊
 
平成11年も同じ法面の近くが崩壊。急勾配すぎる。排水工不十分。
21
 
パレット
 
16,6,23
 
パレットの裏の建物の付属の張り芝工 根張り期間・養生期間不充分。他の所はズレなし。
22
 
縁山橋より西の農道 16,6,23
 
農道幅4mh2mの道路含む法面崩壊 農道・排水路なし。道幅2m。排水路は費用の問題。
23
 
小金原
 
16,6,23
 
宅地予定地法面
 
法面・仮排水路あるが、法面ずれを起こす。直接被害殆どなし。
24

 
稲光

 
16,6,23

 
里道に排水溝なく、道が水路になり、道路材が流亡、掘れている。 排水路がなく、道が排水路を兼ねている。又下の方の既存の排水溝が小さい。里道ではこんなのが多い。
25
 
若宮インター横上有木 16,6,23
 
トヨテック前高速道法面
 
排水状況不良。
 
26
 
若宮・日吉
 
16,6,23
 
日吉・県道篠栗宗像線工事中の法面。 法面で排水路なし。
 
27        



水田法面崩壊対策。聞き取り調査より。

雨量状況―犬鳴ダム~山口・宮田中心部24時間類累計雨量200mmをこえる。小河原・力丸ダム方向のほうが上記より少ない降雨量。被災分布地図でもこの事が判明する

1-耕地整理された新しい水田。

 イー施工後数年間は要注意。特に不等沈下による漏水に注意。
 ロー畦は浸透防止のため、畦塗りをきちんとおこなう。特に端の高い部分。
 ハー激しい雨が予想される時は、水位を下げておく。
 ニーモグラ穴等に注意する。法面の一部より漏水していないかどうかを観察する。
 ホー施工後数年間は、排水溝から予定通り排水されているかどうか確認をする。
 ニー区画拡大に伴う、排水状況をキチント確認する。面積拡大にともない、排水不良が生じやすいので、要注意。

2-一般的な水田
 イー排水溝の溝掃除をきちんとおこなう。
 ロー畦塗りをきちんと行なう。もぐら穴等に注意。法面の草刈を行ない、漏水状況を把握する。(河川堤防も同じ考え)
 ハーマサ土・小石まじりの土地は特に注意を要する。又上流の水路の点検を行なう事。
 ニー過去の付近の法面すべりより学ぶ。
3-考察問題。
 イー畦の上のきり欠きよりの排水とパイプ排水の排水状況の検討。パイプの断面積は大丈夫かどうか。パイプがつまっていないかどうか等。
 ロー夜間の排水路の点検問題―じゃまくさい面倒な仕事である。又夜間の方が一般的には豪雨が生じやすい。
 ハー専業農家の減少にともなう、田畑点検の難しさ。農業災害知識の継承問題。
 ニー水路点検は必ず救命胴衣を着用し、二人以上でまわる。毎年排水路点検で見回りの人がなくなっています。消防団の巡回点検・救助活動でも救命胴衣着用の必要があります。

4-工場道路等。
 排水路がないか、又は排水路が管理不十分で、つまったり等していて、法面に排水がしみこみ、法面崩壊を引き起こして例が多い。排水路がないのは、費用上の問題。

5-雨量状況の詳細な推測はインターネットでほぼわかります。宮若市では、梅雨の時は、米の山・鳴淵ダム・猪野ダム・米比多・等の西の雨量状況に注意。台風では雨雲の動きにより東や西の地点の雨量状況をインターネットでみる。降雨後の流出状況は経験で判断する。また田畑の地形状況により流出状況が異なるので、過去の経験を大事にする。また経験を子供等に伝えるのも重要な大人・年輩者等の義務です。